CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>
SPONSORED LINKS
NEW ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
アマゾン
人気ブログランキング
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS
 
読書や勉強したこと、思ったことをまとめたり紹介したりしつつ、労働や貨幣などにかんする問題に言及したいと思っています。
<< レポートの評価が低かった!!なぜだろう? | main | 予想、この難しきもの >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |
因果の鎖の色
因果関係はなんとも難しい。できの悪い学生がいたとき、一体できの悪いという「果」は、どのような「因」によって形成されているのかと、考えずにはいられないこともある。この主題は何回かブログで扱ってはいる。それはわれわれの社会が、あまりにも教育的事象の因果関係を即断してしまっているように感じられ、それに警鐘をならしたいからである。
 
事象Aと事象Bが因果関係にある、たとえば、事象Aが事象Bの原因になっているように思われるときを考えてみよう。
 
1つ目は、実際には因果関係ではないという場合がある。ヒュームの言うように、人間が勝手に因果関係だと認識しているに過ぎず、実際には時系列にそって起こっていただけだということだ。ただし、この立場に立つと学生の出来が悪いことの原因は不明ということになり、教育実践上は手詰まりとなるだろう。

2つ目は、実際に因果関係が見抜けた場合である。「勉強の出来が悪い原因は家庭学習の不足だと推察し、宿題をたっぷりやらせたらできがよくなった」というような場合はまさにこの例であろう。 だが、気をつけなければならない。因果関係を見抜いたと思っても、その推論が誤っている場合もある。重金属中毒の症状を他の病気が原因であると推論するようなものである。これを3つ目の場合としておこう。 われわれは、この3つ目の場合に陥らないように気をつける必要がある。

ではどうすればよいのか。以下にあげるいくつかのケースをつねに想定するのがよいだろう。

1.原因は1つなのだろうか?と考える。カゼをひいた原因は、確かにウイルスであるだろう。しかし、免疫力が低下していたことも原因であるといえるかもしれない。そう考えると、そもそも原因が1つということのほうが珍しいのかもしれない。ほかに原因はないか、考えよう。
 
2.そもそも因果関係があるのか?と考える。すべての事象には因果関係がある、と主張する人もいるだろう。しかし、「ある」からといって、それが人間にわかるものであるとは限らない。たとえば極端な話、恐ろしく「文明」がすすんだ宇宙人が人間をこっそり操って戦争を引き起こしていたとしてもわれわれはそれに気づくことができないだろう。さいころを振って6が出た原因を机の傾きや摩擦などから説明できるとしても、恐ろしく難しく、事実上は(少なくともその場では)説明できないようなものだろう。そういうこともあるのだ。因果関係を即断するよりもむしろ、判断を留保して分析を進めたほうが帰って真実に近づくことも多かろう。

3.あえて他の原因を考えてみる。他の仮説を立てて、その仮説が間違っているという根拠が見つかるか考える。明確な根拠がなければ、その仮説もなにがしかの真実をとらえているかもしれない。
 
4.偶然ではないか?これは2とも重複するが。偶然ということもある。もしくは、本当は偶然ではないが、偶然といって差し支えないようなこともある。2で挙げたさいころの例がそれである。 このように考えていくと、間違った因果関係を見出して間違った処方箋を書いてしまうことも減るのではないだろうか?
評価:
道田 泰司,宮元 博章,秋月 りす
北大路書房
¥ 1,470
(1999-04)
コメント:因果関係には偶然が含まれることを指摘。そのほかわれわれが犯しやすい推論上の過ちをマンガを用いて解説。

| 教育に関する議論 | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
スポンサーサイト
| - | 22:55 | - | - | pookmark |









http://goncc.jugem.jp/trackback/135